「居場所の持つチカラとは?」についてオンラインでの講演会を開催しました

月12日、中央共同募金会草の根応援助成受託事業として、NPO法人フリースペースたまりば理事長、西野博之さんをお迎えして、オンライン講座を開催しました。

35年間、川崎市でこども達のいのちと心を守ることを軸として不登校の子どもたちの居場所作りや、「弁当怪我は自分持ち」を合言葉に自由な遊び場プレイパークを運営してこられた西野さんが活動を始めたきっかけとなった在る男の子との出会い、居場所に来るこども達とどう関わってきたか、そしてコロナ禍の中での活動をどうしているかなどお話いただきました。どの話も深い洞察に満ちた内容で、1時間を超える話でしたがあっという間に過ぎました。

 

こどもがこども時代をしっかりこどもとして過ごせることは当たり前ではなく、それを社会や私たち大人が守り、保証してあげることが必要で、その思いが居場所という場を作っていくものなのだと感じました。こどもの居場所作り@府中もささやかな市民活動ではありますが、そのことを考え続けていきたいと思いました。

あらためて、お忙しい中講師を引き受けてくださった西野博之さん、そして全国からご参加くださった皆様、ありがとうございました。

 

西野さんからご紹介いただいた、川崎市のこどもの権利条例策定に携わったこども委員会から大人たちに向けたメッセージを記載しておきたいと思います。今のこの時だからこそ、社会が大人が心がけていくテーマとして胸を突かれました。

川崎市ではこのメッセージを母子手帳に記しているそうです。

 

  〜子どもたちからおとなへのメッセージ〜

まず、おとなが幸せにいてください。おとなが幸せじゃないのに子ども達だけ幸せになれません。おとなが幸せでないと子どもに虐待とか体罰とかが起きます。

 条例に「子どもは愛情と理解をもって育まれる」とありますが、まず家庭や学校、地域の中でおとなが幸せでいてほしいのです。

子どもはそういう中で、安心して生きることができます。

(2001年3月川崎市子どもの権利条例子ども委員会のまとめより)